◎企画調整部長(山家嗣人 君) ただいま市長から、これからの運動の方法等についてということで御答弁を申し上げましたので、私の方からは、これまでの経過についてお答えをしてまいります。時系列的に申し上げますので、市長答弁と重なる部分がありますのをお許しいただきたいと思います。
 本年6月の第2回市議会定例会において、全会一致でプロサッカーチームの誘致に関する決議がなされました。8月4日には、東京都市長会会長及び町村会会長の連盟で、東京都知事あて、多摩東京国体の推進に関する要望書を提出いたしました。その中で、武蔵野の森総合スポーツ施設を多摩国体の重要な役割を担う施設の一つとして位置づけ、陸上競技場は3万5,000人以上の観客収容能力を持つ規模として計画し、多目的利用を考慮するよう要望いたしました。
 また、前回の9月議会では、誘致にかかる調査、広報等経費として800万円余の補正予算をお認めいただきました。その後、庁内体制を整え、若手職員及び係長職を中心に庁内横断組織を構成し、担当を企画調整部企画課に置いて事業の推進に努めているところでございます。
 10月19日には、市民組織として東京調布ロータリークラブの志太勤氏を会長とするスタジアム建設促進と、プロサッカーチームを調布に誘致する会が結成されました。この会は、市内の重立った15の団体の方々に御参加いただき、市長も顧問として出席をしていただきました。誘致する会は、11月5日には都知事を訪問し、スタジアムの早期建設と周辺環境問題等への対策をお願いいたしております。
 その後11月7日の、「多摩21くらしの祭典・VOICE93」閉幕式で、都知事があいさつの中で、武蔵野の森総合スポーツ施設について、多摩地域のスポーツ振興の拠点の中心的施設であり、多摩国体のメイン会場の一つとしてサッカーの公式試合なども実施可能な大規模かつ多目的施設を、第三セクター方式により早期に建設したいと発言をされました。このような状況を踏まえ、11月29日、誘致する会は役員会理事会を開き、ヴェルディ及び東京ガスサッカー部の2チームに調布市への進出の要請を決定をいたしました。チームの選定は、ヴェルディ川崎につきましては、1つ、調布市に隣接した稲城市に本拠地を置いているということ。2つ、ヴェルディ以外のユース、ジュニア女子チームが東京都に加盟をしていること。3つ、ヴェルディに東京移転の意向があったこと。4つ、多くの市民からぜひ調布へとの要望が寄せられていることが理由でございます。
 また、東京ガスにつきましては、1つ、都内のチームであり、サッカー教室など地道に地域活動を続けていること。2つ、署名運動やシンポジウムなど、今まで運動を推進してきた東京にプロサッカーチームをつくる会がラブコールを送っていることが理由でございます。決定後、誘致する会は、ヴェルディ及び東京ガスを訪れ、招致要請書を手渡し、回答期限を12月28日とお願いをいたしました。その後、両者の回答を受けて、本日、誘致する会の役員会が開催されたところでございます。回答内容につきましては、先ほど市長がお答えを申し上げたとおりでございます。
 これを受け、誘致する会では、本日の役員会におきまして、両者の回答を尊重する中でJリーグ規約や方針に沿うこと。川崎市との円満解決を前提として、調布に誘致するチームをヴェルディと決定したところでございます。今後、つくる会及び市長とも連携を図りながら、支援体制を整えていきたいという意向でございます。市といたしましても、今後とも誘致する会の活動を支援してまいりたいと考えております。
 以上がこれまでの経過でございます。
 また、ヴェルディに対する評判につきましては、いろいろいわれておりますけれども、Jリーグ理念に基づく地域に根ざしたスポーツ文化の振興や、市民交流を通しての活動等を実施してくれるものと確信をいたしております。
 次に、サッカー愛好者の要望に対する御質問でございますけれども、現在では、総合スポーツ施設エリア内の施設計画がまだ示されていない状況にありますので、御要望の件につきましては、今後、跡地全体の中で、施設の数の確保を含めて検討してまいりたいと考えております。
 なお、第三セクターの御質問でありますが、具体的な内容につきましては東京都からまだお話がございません。東京都もここで新しく組織が設置されたと聞いておりますので、今後、明らかにされていくものと考えております。ただ、民間の企業体であるプロサッカーチームが年間の一定期間を独占的に使用するものであれば、他市のように、公共のみが出資して建設主体となるよりも民間の出資を求めていく方が合理的な考えではないかと思います。
 以上でございます。